山形 ツアーナース

素晴らしい最期を迎えた患者さんを沢山看てきました。辛い症状がありながらも、自分よりも家族の心配が出来る患者さんって本当に尊敬します。

看護師として働いていて一番辛いと思うのは、やはり患者さんの死です。
辛い治療にも我慢して耐えて来たのに、その甲斐もなく命が失われてしまうと、医療の限界を感じてしまい、
自分の力の無さをつくづく実感してしまいます。
病気を抱えていて、それも終末期の患者さんというのは高齢者ばかりではありません。
20代、30代の若さで重い病気にかかってしまい、余命宣告されている方も沢山います。
そのような患者さんは、幼い子供がいたり、その生活背景はいろいろですが、
まだまだ人生はこれからだという若い時に命を落としてしまうのは、とても辛くて心が痛みます。

 

患者さんにもいろいろな方がいて、どんなに苦痛を味わっていても、周りの人に対する気配りを忘れる事なく、
笑顔で接している方もいます。
終末期の患者さんというのは、痛みや不安、死に対する恐怖などを抱えて、とても辛い入院生活を送っています。
でも、そのような状況でも、家族の事を思いやる気持ちを忘れないで、明るく振る舞っている患者さんを見ていると、
本当に尊敬してしまいます。
そして、そのような患者さんに対して、看護師として何も救って上げられない事に、情けなく思ってしまいます。
患者さんの多くは、自分が終末期で苦しい思いをしている時に、人の事を心配したり考えている余裕はないと思うんです。
最期の最期まで弱音を吐かないで、周りへの気配りを忘れない患者さん、そのような素晴らしい患者さんを見ていると、
自分の小ささや情けなさを思い知らされます。
そのような素晴らしい患者さんは、家族や知人みんなに愛されていますから、大勢の方に看取られて最期を迎えています。
私もそのような患者さんを見習わなくてはいけないと思っています。